Introduction

子どもたちに大人気のTV番組『ニッチ・スケッチ・しんのすけっち☆』のスタッフ、こーすけ(中村嶺亜(7 MEN 侍/ジャニーズJr.))は今日もやる気なく仕事をしている。しかし、とつぜん未来から来た迷子の少年(小山十輝(ジャニーズJr.))に「ダディ」と呼ばれたことがきっかけで、少年を未来に帰すための”親子旅”が無理矢理?!始まる。
旅の仲間は他にも番組の人気キャラクター、こぶたのブルトン(大和田美帆)・いたちのアンドレ(川久保拓司)・だるまのタカサキさん(玉置孝匡)、そしてショコラちゃん(野口かおる)。
冒険の旅で出会う海賊・恐竜・宇宙人のたのしいダディたち(横山だいすけ)との出逢いで、こーすけのこころに亡きお父さんの思い出がよみがえる。
音楽家で絵本作家でもある中川ひろたかによる絵本「こぶたのブルトン」「ショコラちゃん」シリーズからお茶目な人気キャラクターたちも絵本から飛び出し、こーすけ&少年と一緒に大冒険!

Songs

楽曲紹介
ミュージカル「DADDY」を彩る数々の音楽を担う、新沢としひこ&中川ひろたか。この二人が作った音楽は世代を超えて、保育士さん、お父さんお母さん、そして、子どもたちに歌い継がれて、音楽が過去と未来を繋いでいく――
ご観劇前に楽曲を聴いていただけたら、ミュージカルがより楽しめる♪どこか記憶中で聴いたことのある曲が盛りだくさん。新沢としひこ&中川ひろたかSongsを聴いて、記憶の扉をあけてみてください。
にじ
パレード
世界中のこどもたちが
ともだちになるために
きみとぼくのラララ

また、劇中に登場する、こぶたのブルトン、イタチのアンドレ、だるまのタカサキさん、そしてショコラちゃんたちは、絵本作家でもある中川ひろたかが創り出した絵本のキャラクターたち。
こぶたのブルトン(全4巻)
こぶたのブルトン、イタチのアンドレ、ダルマのタカサキさん。愉快な仲間達の楽しい一日。リズミカルな会話、キャラクターのおもしろさが際立つ元気の出る絵本。
作:中川ひろたか 絵:市居みか 4-5歳から ©アリス館
ショコラちゃん(全11巻)
ショコラちゃんは、「小さな子でも楽しめる、シンプルなお話」で「子どもたちの『やってみたい』をかなえるキャラクター」の絵本を作りたい!という中川さん、はたさん、そして編集部の思いから生まれました。キャラクター誕生から9年、日本のみならず、世界でも愛されているショコラちゃんシリーズ。
文:中川ひろたか 絵:はたこうしろう
プロフィール

新沢としひこ

シンガーソングライター、元保育者、神戸親和女子大学客員教授、中部学院大学客員教授、こどもの歌研究所所長。学生時代よりライブハウスで音楽活動を始める。東京の保育園で保育者を経験した後、数多くのCDや楽譜集を発表。1991年デュオグループ「Mr.ユニット」でCDデビュー。1993年に解散後、ソロを中心にした活動を開始。いる。代表作「世界中のこどもたちが」は、小学校の教科書に採用され、カバーも多数。2022年、日本童謡賞特別賞を中川ひろたかと受賞。

中川ひろたか

1954年、埼玉県生まれ。シンガーソングライター、絵本作家、カフェ店主など、多方面で活躍中。上智大学法学部中退後、千早子どもの家保育園で日本初の男性保育士に。1987年、みんなのバンド「トラや帽子店」を結成。「世界中のこどもたちが」「ともだちになるために」など、子どもたちに広く親しまれる楽曲を数多く手がける。1995年『さつまのおいも』(童心社)で絵本作家デビュー。主な絵本に「ピーマン村」シリーズ(童心社)、「こぶたのブルトン」シリーズ(アリス館)など。2005年、「ないた」(金の星社)で第10回日本絵本賞大賞を受賞。 2022年、日本童謡賞特別賞を新沢としひこと受賞。

Comment

主演:中村嶺亜

この度、ミュージカル「DADDY」に出演いたします7 MEN 侍の中村嶺亜です。今回、子ども向け教育番組の制作スタッフの若者の役を演じます。台本を読み、とてもファンタジー溢れる作品で、子どもの頃に聴いた懐かしの音楽と可愛いキャラクターに囲まれて、とてもハッピーな気持ちになりました。カンパニーの皆さんと共に最高の作品を作り上げるよう精一杯頑張りますので是非皆さん会場にお越し下さい!

作:野上絹代

演出の河原さんから「新沢さん・中川さんの生き様も感じられるような物語」とのオーダーを受け、誕生したのがこの『DADDY』。たくさんの名曲に励まされ、癒され、勇気をもらってなんとか書き上がり、スタッフキャストの皆さんに愛情たっぷり育んでいただき、いよいよ皆さまのもとにお披露目です。子どもも、かつて子どもだった大人も、こーすけたちと一緒に大・大・大冒険にしゅっぱ~つ!!

演出:河原雅彦

公演情報に僕の名前さえ入っていなければ、この舞台は誰がどう見ても『子供から大人まで健やかに楽しめる素敵子供向けミュージカル』以外のなにものでもない。が、ところがどうして、”演出 河原雅彦”の表記はまったくもって誤植ではない。だいすけお兄さんを血まみれにすることなく、新沢さん中川さんによる名曲子どもソングをゴリッゴリに編曲することもなく、僕なりのピュアネスを総動員して安心安全な子供ミュージカルを新たに誕生させるつもり。愉快でほのぼの、ちょっぴり心温まるやつ。お子様連れもそうでない方も平たくハッピーにご覧いただけるやつ。どうか信じて。バリNHK対応してみせますから。多分。

作詞:新沢としひこ

僕の作った歌たちは、主に保育園や幼稚園、こども園、学校などの現場でこどもたちに長く歌われてきました。この度、その歌たちでミュージカルが作られることになり、非常に新鮮な気持ちです。新しい形で歌に命が吹き込まれて、また違った世界が広がっていくことでしょう。歌いやすく、シンプルで親しみやすい、そしてエバーグリーンな中川ひろたかさんのメロディーは、常々ミュージカルにぴったり、と思っていたので、長年の夢が叶いとても嬉しいです。この舞台を見た帰り道、みんなが何か歌を口ずさんでいるような、そんな幸せなミュージカルに、きっとなることでしょう。

作曲:中川ひろたか

新沢としひこと歌を作り始めたのは1987年。ぼくが33歳。新沢は、若干24歳。ほとんどが詞が先で、彼の言葉の持つ響きや匂いがぼくの新しい音楽の扉を開けた。それらの歌は、ほとんどマスコミに乗ることもなく保育士さん、お母さん、子どもたちによって伝承されて行った。その絆は太くて強い。お風呂で娘が歌う『にじ』に涙した大人は、少なくない。このミュージカルは、ぼくたちの言わば「集大成」に違いない。